紀州の梅を食塩で漬けたシンプルなもの――という商品が、実はむしろ少ないのがスーパー等の漬け物陳列コーナーである。
他の多くは人工甘味料や合成着色料等が含有された、そして原材料が国産ではないもの。
国産じゃなければ嫌だとか、添加物が嫌だとかいう視点以前に、日本の伝統食「シンプル梅干し」の入手が困難であることが残念。

いくつかのバリエーションがあるようで、ここでは70gのものを紹介している。
パッケージに「塩分22％」という表記があるが、栄養成分表示における100gあたりの食塩相当量22gからの計算式だとしたら70gだと15.4g（15.4%）なのでは？　と素人ながらに思うけれど、決められた書式なのかもしれない。

ただ、いずれにせよ「THE梅干し」とでもいうべき商品で、目が覚めるような味である。
そして後味が良い（お菓子のような梅干しにはない、いわばキレ感がある）。

柔らかいので梅肉ソース等を作る際にとても重宝するが、少量でもけっこう存在感があるため味見しながら作る方がいいと思う。