数年前であれば、キャリーオーバーという単語から真っ先に連想されたのが「数字選択式くじ」。今週キャリーオーバーなら一つ乗っかってみるか! のように、どちらかというとワクワクする単語のようだったと記憶している。
しかしこれが食品添加物の表示に関する単語としても用いられていると知ってから以降、どちらかというとネガティブなイメージの方が先行するようになった。
上記ページの「加工助剤」並びに「キャリーオーバー」の項目を是非とも閲覧してほしい。
誤解を恐れずに加工助剤の(自分なりの)解釈をすれば、端的に言って「ちょっとならいいでしょ」というもの。あるいは「3秒ルール」。
同じくキャリーオーバーについては「ズボンは穴だらけだけどパンツ履いてるんだからいいでしょ」……いや、このたとえは微妙かもしれない。
仮に身体への影響がないと言われても、細かく成分表を見たところでそこに隠された成分・物質を見抜けない表示法はやはり気持ちの良いものではない。
またこれが「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」と相反するように思えて、どうにもモヤモヤとした印象を抱く。
どこまでなら許容できるか、という個々人の線引きや、製造・販売企業への信頼度で食品を選ぶしかなく、要は「自己責任」ということを痛感させられる。最後の頼みは直感かもしれない。