今やスーパー等の出汁コーナーにほぼ一品(1フェイス)は陳列されていると思われる根昆布出汁。自身の記憶では通信販売番組からその知名度が上がったように感じている。
一般的にはその名の通り、いわゆる「白出汁」と呼ばれるものよりも昆布感が強い出汁であり旨みの質が白出汁とは異なるから、好みに応じて使い分ければたとえ同じ「うどん」にしても異なる味を楽しめるのが魅力で、また「昆布」という単語から何となく身体に良いのではないかというイメージを何となく抱きがちだ。
しかしながら、旨味の追求あるいは販売価格との兼ね合いからだろう、原材料にこだわる人から見るとやや気になるものが入っている製品が多いのもまた事実であり、そういう視座に立てば選別が難しい代物でもある。
ここで紹介する「丸ごと根昆布だし」は、そういった意味で個人的に安心感を覚えられる商品だ。
製造者 | 株式会社 北海道ケンソ |
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原材料名 | 根昆布(北海道日高産)、食塩(北海道製造)、寒天 |
内容量 | 300ml |
栄養成分表示(100gあたり※執筆者注:「ml」ではない) | |
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熱量 | 3kcal |
たんぱく質 | 0.3g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 0.5g |
食塩相当量 | 8.9g |
マイルドというよりもシャープに近い味で、食塩相当量よりも塩味を感じる印象。従って、比較的少ない量でも十分にその味を実感できると思う。
味噌汁の出汁や浅漬けの漬け汁等に活用する場合は、もしかすると他の出汁類との併用がより効果的かもしれない。単独で使用するならばお粥が最適だろうか。
良い意味で「余計な旨味」がないから食材・具材から出る出汁や旨味を邪魔することはなさそうで、様々な料理の隠し味として活用できそうだ。