国産大豆100％使用と謳われているこの商品。同社のWebサイトを見ると他にも高野豆腐、凍り豆腐との記載が見られ、もしかするとこれは総称ではなく製法あるいは原材料に違いがあるのかもしれない。

正直なことを言うと、この高野豆腐の類が好きではなかった。子供の頃に食したときの感想で、それを長らく引きずっていたのだと思う。

興味を抱いたのは、災害時等に備えるための、いわゆる備蓄品（ローリングストック用）として。たんぱく質やカルシウムが豊富であるとされ、加えて場所をそんなに取らない乾物というのは、やはり魅力的である。

食べてみると、長きにわたって手を出さずにいたのがもったいないと思えるほど美味であり（大人になると好みが変わるのだろうが）、言うまでもなく煮物との相性は抜群。おまけに手軽だということが分かった。

煮物との相性は抜群であるが、出汁をしっかりと吸うため、一緒に煮ると思いの外濃い味になってしまうかもしれない。勝手な想像で、水で戻すと乾燥わかめのように信じられないくらい増量すると思っていたが、体積はさほど変わらなかった。

同様の製品全般に言えることかもしれないが食感は独特で、外側は柔らかく、中央部にキュッとした歯ごたえを残す。このことから、よく大豆が肉のように加工された商品を見るが、その代用品としても活用できそうだ。